- ウイスキー検定に興味がある方
- 既に2、3級を持っていて、1級を目指す!という方
はじめに
自分事ではありますが、私はウイスキー検定の1級に合格してます。
合格を目指すにあたってそれなりにウイスキー関連の本を読み、勉強をし、並行してたくさんのウイスキーを飲みました。
とは言え、ウイスキーにはまり出してから1級合格までの期間は1年ちょっとでした。
言い換えればウイスキーの経験は浅いわけなので、試験に向けての勉強は正攻法だったように思います。
この記事ではウイスキー経験の浅い私が1級を取るまでどのように勉強したのか、そのあたりをまとめます。
ウイスキー検定を取りたい!と考えてる方にとって少しでもお役に立つことを目指してます。
ウイスキー検定
詳細は公式サイトを確認頂くとして、ここでは概要だけまとめます。
どんな知識が問われるのか?
まず、ウイスキー検定とはどんな資格か、公式サイトから引用します。
ウイスキー検定とは、ウイスキーをもっと知り、もっと楽しむための知識を問う試験です。
https://whiskykentei.com/about/
実際に試験を受けた印象として、ウイスキーの定義、分類、製造方法などの基礎的な知識から、一見すると「ウイスキーに関係ないのでは?」とさえ感じるマニアックな知識まで、幅広く出題されてると思います。
級の種類
取得できる級は大きく分けて2つあります。
- ウイスキー全般の知識を問う1~3級
- ウイスキーの中でもジャンル別に特化した特別級
1~3級
ウイスキーの原料や分類などの基礎的な知識、国によるウイスキーの違いや共通点、製造工程やウイスキーを使ったカクテルについてなど、ウイスキーに関連する幅広い知識が問われます。
2級、3級は全てマークシート形式、1級もほぼマークシートですが一部記述形式の出題があります。
また1級は受験の条件として、2級に合格している必要があります。
なのでウイスキーの知識に自信がある方でもまずは2級に合格し、その上で1級を受けるというステップを踏まなければなりません。
私の場合は1級を目指すにあたり、初めに2、3級を同じ試験日に受けました。併願が出来るんですね。2級に落ちても3級に受かればラッキー♪という作戦です。
幸い結果はどちらも合格でしたが、どうせ1級を目指すなら受けるのは2級だけでも良かったかなと今は思っています。
とは言え2級の合格率は約50%とのことで、おそらく勉強不足では簡単に落ちてしまうと思われます。
1級を目指すか決めてない、慎重にステップアップしていきたいという方は3級から受けても良いかもしれません。(ちなみに3級の合格率は約80%のようです)
特別級
ウイスキー全般の知識を問われる1~3級に対し、ウイスキーのジャンル別に特化した知識が問われます。2020年9月時点でそのジャンルは、
- JW級(ジャパニーズウイスキー)
- SM級(シングルモルト)
- BW級(バーボンウイスキー)
- IW級(アイリッシュウイスキー)
の4つがあるようです。
私はBW級も合格してますが、バーボンウイスキーについてはもちろん、アメリカの歴史についても試験で問われます。
なんとなく受けたBW級でしたが、それまで特に興味がなかったアメリカのことを学ぶきっかけになったので、そういう意味で面白かったですね。
1級合格に向けた勉強方法
必須参考書
さて、本記事の本題に入りたいと思います。先述の通りまずは2級に合格する必要があるのですが、1級合格に向けた勉強でも必須だなと感じるのは「ウイスキー検定 公式テキスト」と過去問題集です。
逆に言えばこれらだけきっちり勉強すれば合格の確率はかなり高まると思います。
私の勉強方法ですが、初めに過去問題集から解き始めました。
最初の内は当然ほぼ解けません(笑)。が、その解けなかった問題に関連する部分をテキストから探し、理解するというステップで勉強を進めました。
おそらくどんな資格試験でも言えることですが、出題の傾向が分かると勉強の視点・テキストの読み方が変わってくると考えてます。
なので私はどんな試験も過去問から入るようにしています。
ちなみに過去問題集は過去3回分を用意しました。
時間をかけて勉強したところ
過去問を解いているとかなり出題の傾向が見えてきます。その上で時間をかけなければいけないと感じたのは蒸留所情報です。
- 蒸留所の地図上での位置
- 蒸留所を所有する会社の名前
- 蒸留所ごとに発売されている銘柄の名前
- 蒸留所が設立された年 などなど
これらをとにかく丸暗記しました。
白地図を描いて蒸留所名を書き込んだり、会社ごとに所有する蒸留所一覧をアルファベット順に覚えたり…
テキストに書いてある状態をまるっと頭に入れました。
勉強時間の半分以上を費やしたように思いますが、おかげで多くの問題で自信を持って回答出来ました。
テキスト・過去問だけでは足りない
過去問を解いてると、テキストに載ってないことを問われることに気づきます。
特に、近年のウイスキー業界の話題に関する問題はテキストはおろか、参考資料にも載っていないことがあり得ます。
なのでニュースや時事問題にも興味を持っておく必要があります。
とは言え、試験全体で言えば出題数は決して多くないと思われるので、テキストや過去問題集で足りない知識は「ウイスキーガロア」で補うとよいと思います。
またウイスキー検定を受ける方はそもそもウイスキーが好きで、色々なウイスキーを楽しみたいと考えてる方が多いと思います。そんな方におすすめなのが「シングルモルトウイスキー大全」と「ブレンデッドウイスキー大全」です。
テキストでは足りないさらにマニアックな知識を補うのによいと思います。
実際にウイスキーを飲むことも必要
ウイスキーを楽しむための勉強ですから、勉強の過程で知った銘柄などは実際に飲んでみるべきだと思います。
私の場合は「ウイスキーの勉強」と称してよくバー巡りしました(笑)
正直気持ちの面ではあまり「勉強の為!」という想いはほとんどありませんでしたが、とは言え馬鹿には出来ないもので、試験直前にバーで教えてもらった銘柄(確かロッホローモンドのクロフテンギアだったと思います)が試験の中で出てきました。
飲み歩いてみるものですね。
また実際に飲んだウイスキーに関しては蒸留所の名前や銘柄名も記憶に残りやすいですし、バーテンダーやマスターから色々教わることもあります。
是非、飲み歩きましょう(笑)
まとめ
今回は私がウイスキー検定1級に合格した際の勉強方法についてまとめました。
もう一度簡単にまとめると、
- 過去問題集をベースにテキストを読み込み、
- 特に「蒸留所情報」の暗記に時間をかけ、
- また時事ネタにも気を配りながらマニアックな知識を蓄積し、
- 実際にウイスキーを飲み歩く!
という感じです。
ウイスキー検定に興味がある方、1級合格を目指す方に少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。
ともにウイスキーを楽しんでいきましょう。