【感想】モンキーショルダー

お酒

今回のウイスキー

グレンフィディックで知られるウィリアム・グラント&サンズ社が所有する3つの蒸留所のモルトウイスキーを用いたモンキーショルダーについて、綴ります。

ボトル情報

モンキーショルダーとは「肩の痛み」

ウイスキーの製造工程には「麦芽づくり」がありますが、かつてはどこの蒸留所でもフロアモルティングが行われていました。水分を吸った大麦は重く、これを撹拌していた職人たちは肩から腕にかけての痛みを患ったそうです。この痛みのことを「モンキーショルダー」と言います。ボトルには猿のエンブレムがあしらわれています。

モルトウイスキーだけで構成される「ブレンデッドモルト」

このボトルはブレンデッドモルトに分類されます。紛らわしいと感じる方もいるかと思いますが、「ブレンデッドウイスキー」がモルトウイスキーとグレーンウイスキーから作られているのに対して、「ブレンデッドモルト」は複数の蒸留所のモルトウイスキーから作られています。モンキーショルダーの場合、その複数の蒸留所というのは

  • グレンフィディック
  • バルヴェニー
  • キニンヴィ

の3つの蒸留所になります(全てウィリアム・グラント&サンズ社の所有する蒸留所ですね)。それぞれで作られたモルトウイスキーがブレンドされている、ということです。

モンキーショルダー

感想

香りはとてもフルーティです。どのフルーツか?と聞かれると難しいですが、ラフランスや桃のような、ふくよかなフルーツ感です。

味も香りから受ける印象そのままで、やはりフルーティです。また比較的穏やかな口当たり、また甘さもあります。なのでウイスキーに慣れてない方でも楽しめるのではないでしょうか。

キニンヴィが入っている!

また構成原酒にキニンヴィが入っていることは注目です。グレンフィディックはシングルモルトとしては世界一売れていますし、バルヴェニーは現在もフロアモルティングを続けている数少ない蒸留所として知られています。

一方キニンヴィはほとんど世に出回っていません(海外向けにはあるようですが、日本ではまだまだ希少です)。私は一度だけ飲みましたが、ラフランスを思わせる香りが特徴的でした。そしてこれはモンキーショルダーにも共通したものを感じます。

モンキーショルダーは日本でも手に入れやすいボトルです。まだまだ謎に包まれているキニンヴィに迫れる、という意味では意義深いボトルであると考えています。

おすすめの飲み方

ブレンドされていて穏やかな口当たりとは言え、構成しているのは全てモルトウイスキーです。なのでやはりストレートは一度試した方がよいでしょう。

また私は飲んだことはありませんが、カクテルのベースとして使われることもあるようです。出会う機会があれば、試してみたいものです。

 

以上、モンキーショルダーの話でした。

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